生産性向上を目指す皆様へ 生産性革命推進事業のご案内

2024.01.30

税務トピックス

生産性革命推進事業では、令和5年度補正予算は2,000億円となっており、中小企業・小規模事業者の生産性向上の取組状況に応じて、設備投資、IT導入、販路開拓等の支援を一体的かつ機動的に実施しています。 柱となるのは、「ものづくり補助金」「小規模事業者持続化補助金」「IT導入補助金」の3つの補助金です。

ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金

◆ 省力化(オーダーメイド)枠を新設人手不足の解消に向けて取り組む中小企業・小規模事業者の省力化投資に対し、補助上限を引き上げて支援
大幅な賃上げに取り組む場合は100~2,000万円の補助上限を上乗せ(新型コロナ回復加速化特例を除く)

【省力化(オーダーメイド)枠】
・要件…省力化への投資
・補助上限額…750万円~8,000万円(大幅賃上げ:1,000万円~1億円)
・補助率…最大2/3

【製品・サービス高付加価値化枠】
■ 通常類型
・要件…製品・サービスの高付加価値化
・補助上限額…750万円~1,250万円(大幅賃上げ:850万円~2,250万円)
・補助率…最大2/3
■ 成長分野進出類型(DX・GX)
・要件…DXやGXに資するもの
・補助上限額…1,000万円~2,500万円(大幅賃上げ:1,100万円~3,500万円)
・補助率…2/3

【グローバル枠】
・要件…海外事業の拡大・強化に資するもの
・補助上限額…3,000万円(大幅賃上げ:4,000万円)
・補助率…最大2/3

【省力化(オーダーメイド)枠活用イメージ】
熟練技術者が手作業で行っていた組立工程に、システムインテグレータ(Sier)と共同で開発したAIや画像判別技術を用いた自動組立ロボットを導入し、完全自動化・24時間操業を実現。組立工程における生産性が向上するとともに、熟練技術者は付加価値の高い業務に従事することが可能となった。

小規模事業者持続化補助金

小規模事業者が経営計画を作成して取り組む販路開拓等を支援、特に赤字など業況が厳しい中でも、賃上げや事業規模の拡大に取り組む事業者等を引き続き支援
免税事業者からインボイス発行事業者に転換する事業者に対し、すべての申請枠で補助上限を一律50万円上乗せ(最大250万円)

通常枠】
・補助上限額…50万円
・補助率…最大2/3

【賃金引上げ枠・卒業枠・後継者支援枠・創業枠】
・補助上限額…200万円
・補助率…最大2/3

補助金活用事例①
古民家をカフェとして営業するため、厨房を改装。加えて地元飲食店とのコラボメニュー開発や、地域住民の協力を得て様々なイベントをカフェで開催。

補助金活用事例②
蕎麦屋が地元特産のかき揚げをセットメニューに追加するため、高性能フライヤーを導入。新規顧客の増加、顧客単価アップを目的として地元メディアに広告を出稿

IT導入補助金

業務の効率化やDXの推進、セキュリティ対策に向けたITツール等の導入を支援
インボイス制度に対応したITツールの導入を支援するため小規模事業者の補助率を最大4/5補助

【通常枠】
・補助対象経費…ITツール(勤怠・労務管理ツールなど)
・補助上限額…最大450万円
・補助率…1/2

【インボイス枠】
・補助対象経費…ITツール(会計ソフトなど)
・補助上限額…~50万円(安価なツールもOK!)
・補助率…最大4/5

※その他の申請類型については公募要領をご確認ください。

事業承継・引継ぎ補助金

事業承継・引継ぎに係る取組を支援
一定の賃上げを実施する事業者を対象に補助上限を800万円に引き上げて支援

【経営革新枠(設備投資等の新たな取組)】
・補助上限額…600万円~800万円
・補助率…1/2~2/3

【専門家活用枠(仲介・FA費用等)】
・補助上限額…600万円
・補助率…1/2~2/3

【廃業・再チャレンジ枠(廃業費用等)】➤経営革新枠、専門家活用枠との併用が可能
・補助上限額…150万円
・補助率…1/2~2/3

記事製作:経営革新等支援機関推進協議会