2022年度のIT導入補助金の申請方法
2022.03.18
税務トピックス
その他
2022年度もIT導入補助金の公募が行われる見通しに
令和3年度補正予算の成立によって、IT導入補助金は2022年度も
公募が行われる予定となっています。
公募日程や申請方法についての情報はまだありませんが、
初めてIT導入補助金の申請を考えている方にとっては、
補助金が交付されるまで、一体どのような流れになるのかを
おおまかに知りたいという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、2021年度のIT導入補助金や一般的な補助金の
申請方法をもとに、IT導入補助金の申請方法を解説します。
補助金の申請の一般的な流れ
補助金を初めて申請される方に、補助金の申請を、お金を払った「後」に
すると誤解しているケースがよくあります。
ご存知の通り、補助金の予算には限りがありますから、申請すれば
必ず交付してもらえるわけではありません。
そのため、補助金の事務局が申請内容を審査して、補助金の
交付決定・不交付の決定が行われます。
補助金の対象となる経費は、多くの補助事業において、
交付決定の「後」に契約・支払いを行った経費です。
したがって、補助金申請の一般的な流れは「交付申請前の準備」
→「交付申請」→(交付決定)→「補助対象経費に関する契約や
支払い」→「実施報告・補助金の請求」→(補助金の交付)となります。
IT導入補助金も、実際にITツール等の契約は、
交付決定「後」にしなければなりません。
ただし、事前にどのITツールを導入するかを「IT導入支援事業者」に
相談して決めておく必要があります。
交付申請前の準備を行う
交付申請を行う前に、まずは導入するITツール等の選定と、gBizID プライムの取得が必要になります。
ITツール等の選定
IT導入補助金の補助対象は、「IT導入支援事業者」が提供するITツールのうち、あらかじめ事務局に登録されたものの導入費用です。
したがって、IT導入補助金を申請するには、その前準備として、登録されたITツールの中から自社に必要なものを選定し、IT導入支援事業者に相談しながら、見積もり等の依頼を行います。
【IT導入支援事業者とは】
ITツールの説明、導入、運用方法の相談等のサポートを行い、
事務局に提出する各種申請・手続きのサポートを行う事業者です。
例年の流れから、今後公開される2022年度のIT導入補助金事務局の
ホームページにおいて、IT導入支援事業者の事業者名や、
登録されたITツール名を検索できるようになると考えられます。
gBizID プライムの取得
IT導入補助金の申請には、gBizID プライムの取得が必要になります。
gBizID とは、企業がさまざまな行政サービスをオンラインで手続きする
ためのアカウントです。
gBizID プライムを取得するには、法人または個人事業主の印鑑証明書など
一定の準備が必要となり、取得までの期間はおおむね2週間とされています。
IT導入補助金の交付申請を行う
2021年と同様であれば、IT導入補助金の申請は、事務局から
付与される申請マイページから行います。
gBizID プライムの取得後、IT導入支援事業者から
「申請マイページ」への招待が行われますので、
そのページにアクセスし、交付申請に必要な事項を入力します。
そして、IT導入支援事業者による確認を受けた後、必要書類と
ともに、そのページから事務局に交付申請書を提出します。
【主な必要書類】
・法人の履歴事項全部証明書または個人事業主の運転免許証や住民票
・税務署の窓口で発行された、直近分の法人税または所得税の納税証明書
・個人事業主は、直近分の確定申告書Bの控え
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補助金の交付決定があった後、ITツール等の契約や発注、
導入、支払いを行います。
交付決定「前」の契約等は補助対象になりません。
完了後は、事務局に事業実績報告を行います。
このとき、請求額や支払い額がわかる一定の書類の添付が必要になります。
※上記の内容は、2021年度IT導入補助金等の公募要領をもとに執筆しています。
最新の情報を必ずご確認ください。